菅さんには期待したいですね

菅内閣がついに発足した。就任会見では、官房長官時代の淡々とした飾らぬ語り口が健在で、少しホッとした。

一方で会見を見ながら、私は安倍さんのことにも思いを巡らせていた。テレビの中にいつもいた馴染みある顔がお茶の間から突然消えてしまったことに、一抹の寂しさのようなものを感じたのである。安倍さんのことはそれほど好きなわけでもない(むしろ良くないイメージの方が強い)のだが、そのような気持ちになったことには、自分でも少し驚いてしまった。それほど『安倍総理大臣』という存在が私たちの日常に深く溶け込んでいたのだ。

安倍政権の実績は本当に賛否両論あるが、7年8ヶ月もの長期にわたってこれを維持したことは、間違いなく評価されるべきだと思う。

何しろ、日本の政権は本当に短命だ。平成以降では小泉さんが唯一、2,000日弱もの長期政権を実現しているが、それを除けば皆1〜2年程度の間に解散に追い込まれている。

もちろん、期間でなく中身が重要だという意見もあるかと思う。しかし、大きな仕事をするのが彼らの役目なのに、そんなにコロコロと変わっていたら、それこそ小粒の成果しか上げられない。小さな仕事は全部、下の人たちに任せればいい。

アベノミクスが本当の意味で成功を収めたのか、またその果実が平等に配分されたかという議論は別にしても、安倍内閣で日経平均株価が24,000円台まで回復したことは厳然たる事実だし、そんなことは短命な政権ではおそらく成し得なかったはずだ。小泉内閣にしても、郵政民営化の成功は長期政権ゆえの大業だと思う。

日本の政府は、いわば1億2,000万人の顧客を相手にする超々大企業の本社みたいなものだ。公務員という名の社員は330万人もいる。その取締役会にあたる内閣には、泰然自若としていてほしい。

さて、菅新政権はどうだろう。

たちまちの課題はコロナウィルス対応だ。しかしいずれは、規制改革なども同時並行で進めていかなければならない。菅さんの語りぶりを聞いていると、その控えめな印象とは裏腹に、内に秘めたる熱い思いがひしひしと伝わってくる。閣僚や自民党4役の平均年齢が高い事をやたら批判する声もあるが、年齢とモチベーションは必ずしも反比例するものではないと私は思う。

菅さんには是非、頑張ってほしいものです。

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