水素社会が到来しても、内燃機関には頑張ってほしい

自動車のエネルギーに再び水素が注目されているらしい。

水素でエンジンを回せ! 電気自動車(EV)への対抗勢力が勢い付いてきた背景を解説する|MotorFan[モーターファン]
究極の自動車エネルギーは水素だ!……この動きがふたたび活発になってきた。さまざまな検証によって「電池を使うBEV(バッテリー電気自動車)は無駄が多い」ことが明らかになってきたためだ。コロナ後の自動車開発は、一気に水素へと向かう可能性が出てきた。 TEXT◎牧野茂雄(MAKINO Shigeo)

たしかに、燃料電池で動くタクシーを街ナカで見かけるようになった。自宅の近所にも、イワタニの水素ステーションがあったりする(が、客が入っているところを見たことは無い)。

しかし今実用化されているのは燃料電池である。動力源は結局モーター。環境問題に強い関心があるとはいえ、ロードスターなどという車に乗っているくらいなので、私はやっぱり内燃機関が好きなのだ。爆発的なパワーや力強いエンジンサウンドには、イマドキの「モビリティ」という言葉に込められた「効率性」や「合理性」とはまた異なる、素晴らしい魅力があると思うのである。

とはいえ水素ガスをそのまま燃焼してエネルギーを取り出すのは、中学生でも分かる簡単な化学反応であるにもかかわらず、意外にも実用化のハードルは高いと聞く。その昔、水素で動くロータリーエンジンの開発をマツダが進めていたが、あれは今どうなったのだろうか……。

そのようなわけで、記事の中にあるe-fuelというのにはとても目を惹かれた。メタンを燃やすので二酸化炭素は排出するが、その二酸化炭素は元々大気中にあったもの。それに水素ガスを結合させてできたメタンガスが、e-fuelというわけである。それを燃やすということは、結果的にカーボンニュートラルといえる。

2020年時点、自然エネルギーの占める割合はまだまだ小さいが、これからどんどん増えていくことは間違いない。夜間の余剰電力で水素ガスを作っておいて、必要なときに電力や動力としてエネルギーを取り出す。水素ガスの活用こそ、究極の解決策だと私は思う。

そしてそのサイクルの中に、完全にクリーンな内燃機関があればいいのになぁと。何の後ろめたさもなくアクセルを踏み込めるようになれば、ロードスターを駆るときに唯一感じる欠点であるこのモヤモヤとした複雑な気持ちも、全部無くなると思うのだ。

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