地球温暖化は代替フロンの影響も大きいらしい

暑さを避けるためにエアコン(正確には熱交換器)を使用することが、さらなる暑さを呼び起こしているらしい。温暖化対策といえばCO2削減だとばかり思っていたが、代替フロンも相当効いているようだ。

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フロンガスの温室効果について少し調べてみると、「地球温暖化係数」というワードにたどり着く。二酸化炭素を1としたとき、他のガスが何倍の温室効果能力を持つかを示したものらしい。民生用エアコンに使用されている冷媒を並べてみると次のような感じ。

ガスの種類地球温暖化係数
二酸化炭素(CO2)1
R221,810
R407C1,770
R410A2,090
R32675

R22、R407C、R410Aというのは、つい最近まで使用されていた一般的な冷媒らしい。要するに、二酸化炭素の約1,800~2,000倍も温暖化を促進しやすいということだ。最新の冷媒であるR32になると係数は675まで下がるが、それでもまだ600倍以上の温室効果能力がある。

ところでこの記事は、「温室効果が低い冷媒を選択しよう」という話から、「エネルギー効率の高いエアコンを選択しよう」という話に途中ですり替わっている。もちろん、エアコンの電力消費量が小さくなることで、発電所が余計な化石燃料を使わずに済むのはいい話なのだが。

しかし、温室効果の低い冷媒とエネルギー効率の高い冷媒は、必ずしも一致しない。記事は「温暖化係数の低い冷媒を使った、効率のいいエアコンを選べばOK」と言っているように読み取れるが、おそらくそんな理想的なシステムは簡単には実現できないと思う。何なら冷媒に二酸化炭素を使用すればいい。温室効果はメチャクチャ抑制できるが、エネルギー効率はかなり下がるはずだ。

こういう話は大抵、あちらを立てればこちらが立たずの議論になる。温暖化係数が低いのに熱効率がメチャクチャ高い、なんていうスーパー冷媒がいずれ見つかるといいのだが。

ところで、車の排ガスやエアコンの室外機の、あの独特な熱風(モワッとした感じ)を浴びると、いかにも地球が温まっているかのような感覚になる。が、よくよく考えると温暖化に寄与しているのは排出されるガスの種類であって、あの熱エネルギーそのものではない。頭では理解していても、時々変な勘違いをする。まぁこれはどうでもいい余談なのだが。

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